2012-01-01から1年間の記事一覧

また会う日まで。

秋の京都へ。紅葉にはまだ早いものの空気が気持ち良い。行き帰りの新幹線から見える空もずいぶん高くなってきた。朝の駅の待合室には早くも暖房が入れられていた。★★★長い間公私にわたってお世話になってきた先輩が、関東を離れることになるということで送別…

与える人、与えられる人。

長年慣れた環境から、新しい環境に移って仕事をしているせいか、寝ても寝てもなかなか眠気が取れなかったので、思い切って外で昼寝をしようと等々力緑地に行ってみた。ランチを摂ってから芝生にアルミシートを敷いて寝転ぶ。秋らしい冷たい空気の曇り空だっ…

「書く」ことが好きということ、戦略的撤退について。

無人島に独りで取り残されて、どうしようもない時になにをするだろうかと考えてみた。僕は文章を書くのだと思う。それがたとえ誰にも読まれることがなかったとしても。感じていることを文章にすることで、自分の心を落ち着かせる(それは仮初めの落ち着きで…

にんげん。

バタバタと月曜日の午前中の打合せを終えて、コンビニでおにぎりだけを買い込んで新幹線に飛び乗る。早出しなければ新幹線にも間に合わなかったはずだ。新幹線に乗って景色を見なくなったのはいつからだろうか。ルーティンのニュース記事をチェックして、夕…

家族のかたち。

弟が結婚することは半年前から聞いていた。一度一緒に食事をしたことがあったが、この週末に久しぶりに会うことになった。僕の結婚式2次会には来ていたのだが、実質的には会うのは2度目になる。くりくりとした目が印象的な、弟と雰囲気の似ている落ち着いた…

結婚の、その前のこと。

秋が深まりつつあるなか2日間の関西出張が終了。どうやらこれからはほぼ毎週関西に行くことになりそうだ。きょうはあいにく雨が降ったが、今の時期はスーツで歩いていても気持ちいい気候である。日本に四季があってよかったと思う。★★★最近、昔からの友人が…

余生。

大学生の頃、教員免許を取得するために、介護等体験という集中科目を受ける必要があった。正確には受ける、ではなく名称のごとく施設に体験に行くのである。約一週間、僕の場合はデイサービスの施設でお世話になった。つくば市の東のはずれにある施設なので…

孤独感の時代。

大学生の頃、もしくは東京に出たての頃、なにも予定がない休みの日に夕方近くまでベッドに沈み込んでいると、世界が遠く離れていくような感覚に陥った。クルマに乗っていて事故を起こした時、財布を落とした時、世界が自分と切り離されて遠のいていく感覚が…

生存戦略。

九月末からなかなか忙しい状態が続いていて、「忙しい」の文字通り心を落ち着けてゆっくりものごとを考える時間がない。正確に言えば仕事関連で考える時間は多いのだが、ここもとの仕事と直接関係のないことに対して深く掘り下げて考える時間がない。そうい…

丹沢登山。

趣味欄に登山と書くわりに、実際には3ヶ月に一回くらいしか登りに行けておらず、体力の低下もあいまって恥ずかしい限りなのだが、この週末は丹沢に行ってきた。手軽に登ることのできる山は秩父にも奥多摩にもたくさんあるのだが、日帰りで山々を縦走するダイ…

this year is beginng for the future.

日頃はモニター越しに応援することが多くとも、最終戦だけはこの目で見届けたい。あれだけ暑い夏が続いたことが嘘のように、時間が遅くなるにつれてどんどん風が冷たくなるQVCマリンフィールド。2010年から3年間にわたってチームを率いた西村徳文監督の最…

見てはならぬもの。

この間採りあげた「旅行人」で、以前一風変わった記事を書くライターがいた。記事はどれも途上国の貧困がにじむシーンを切り取ったルポタージュに仕上がっており、フィクションかと見まがうかのような生々しい描写が妙に印象に残った。旅行の雑記というより…

500日。

港区役所に婚姻届を提出してから、いつの間にか節目の日が過ぎていた。できる限り前向きに生きていきたいものだけれども、現実は日々浮かない顔をしていることのほうが多い。新しい仕事のことと将来への漠然とした不安を思い起こしては憂鬱な気分になったり…

とき。

この1週間は忙しく過ごしている。いろんなことがどんどん頭に入ってきて、消化不良を起こさず吸収するのに精一杯になると、自らアウトプットする余裕がなくなってくることに改めて気付いた。これまでの仕事の引継ぎにしても、これからの仕事の受け入れにして…

インセンティブのかたち。

不謹慎だと自分でも思うが、台風がやってくるとワクワクする。すすめられたものではないが、ガランとした電車に乗ったり、スーパーに買い物に行ったりして非日常を感じたりすると心が騒ぐし、はたまた家で風が巻き起こす音を聞きながら静かに佇んでいるのも…

台風と蜜月。

先週は帰りの遅い日が続き、たっぷりと眠れた日がなく、いつも頭のなかに睡眠不足の種が残り続けている感覚があった。台風が来て、外に出ることも叶わず、夕方から深く沈むように昼寝をして、久しぶりに頭のなかから睡眠不足の種が消えた。まどろんでいると…

鈍感力。

福島まで日帰り。福島駅に降り立つ頃には小雨が降り出して、駅前の寒暖計は17度を差していた。暑さに慣れた身体が、寒さに適応しようと感覚を切り替えている動きを感じる。一方で、去年のように緊張感を持ちながら福島駅に降り立つことがなくなったことに気…

知恵熱。

長崎出張に行ってきた。今の会社には5年以上いるが、意外にも九州には縁がなく、出張で行くのは初めてなのだ。まず神戸に立ち寄り、そこから新幹線と在来線特急を乗り継いで西に向かう。ちらちらと見える瀬戸内海の島々や、有明海の対岸に遠く揺れる光を見て…

相転移。

ようやくきのうになって、夏の空気から秋の空気に入れ替わったように感じられる。あわせて、土曜日の昼間、ビッグサイトから東京駅に戻るバスのなかで深く眠ったことで、目覚めてバスを降りて秋風に吹かれた途端に、相転移のように僕の頭のなかがうまく切り…

旅行人として。

旅にまつわる情報収集はネット全盛の時代だが、きょうは違う形で旅に触れることとなった。年末までに夫婦ともどもまとまった休みが取れそうなので、毎年の一週間の休みでは行くことが難しそうな遠方に行きたいと考えている。それもあって午前中からJATAの旅…

ワーク・シフト。

週末は奥さまの実家へと小旅行。実家の近くにある小さな海水浴場で綺麗な夕陽を見てつかの間のリゾート気分。その数時間前、久しく通っていなかった横浜ルミネのマンゴーツリーでランチをした後、広々としたトイレに入ったところ、側面に大きな鏡が張られて…

反日デモと国民国家とグローバル化のゆくえ。

メディアも、いつもよく読んでいるWebページも、中国の反日デモ一色になってきた。過激な暴動のシーンが報道される一方で、Twitterでは一般の中国国民がデモに向ける冷ややかな視線や、今回のデモの黒幕についての予想が流れてきたりもする。Twitterのおかげ…

事業のおこしかた、お金の借り方。

友人から紹介された記事を読んでみる。 『若者と高齢者の起業支援で日本社会を活性化せよ』 http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20120911/322681/?ST=business&P=1世のなかまだまだ大企業信仰が根強いのだが、一方でこの国の起業支援策というのはなか…

セロリ。

最近朝のワイドショーや夕方のニュース番組を見る機会があった。芸能やグルメ情報だけでなくて政治ニュースの時間をかなりとっている。あと、なぜか北朝鮮関連の話題を採りあげるのが好きなように思う。自民党総裁選に出馬予定の林芳正氏という政治家が生出…

factor.

週末は御殿場で買い物をして、新東名を走って帰ってきた。新東名は走路が広く、路肩も一車線分以上はあろうかというゆったりとしたつくりで、スピードを出していても充分に隣の車線を走る車との距離が取れるので、何よりも心に余裕をもって運転ができる。そ…

将棋の子。

この週末は新進棋士奨励会三段リーグの例会日であった。半年間続いたリーグ戦18局の最終戦である。上村亘三段・石田直裕三段・渡辺大夢三段の三名が見事に四段昇段の権利を勝ち取り、10月1日付けで四段昇段、プロ棋士としてデビューすることとなった。今回の…

女性観の多様化。

あえてリンクは貼らないけど、先週けっこう話題になった司法浪人の方のブログを読んで個人的に気付くことがあった。ブログの主である司法浪人の方が、自分の女性に対する経験・考え方・性癖についてかなりのスペースを割いて語っている。この方は中学卒業以…

悲しみの単位。

雨上がりの長い下り坂で風を受けていると、冷やっこく感じる。夜どおし虫の音が窓の向こうから聞こえてくる。毎年のことだが秋が近付いてくると心がそわそわする。★★★記憶にある一番古い悲しみの記憶は、中学一年生の時にいじめっ子に眼鏡を壊された日の夜だ…

リズムとメロディ。

夫婦生活も1年を過ぎてふと気付くのは、僕はよく家で替え歌を唄っていることが多い、ということだ。「○○(妻や自分の名前)は△△〜♪」といった感じで、内容は少々お下劣だったり、基本的には部外の人が聞くに耐えないものである。よくテレビで聞くCMや、野球…

日々ブログを書くことについて。

そろそろブログを止めようかと思っている。このブログはもともと誰かに読んでもらおうと思って書いているものではなくて、日々思いついたことと時節柄考えたことの備忘録として書いている(その割にmixiとtwitterのタイムラインには更新通知が流れてしまって…