生存戦略。

九月末からなかなか忙しい状態が続いていて、「忙しい」の文字通り心を落ち着けてゆっくりものごとを考える時間がない。正確に言えば仕事関連で考える時間は多いのだが、ここもとの仕事と直接関係のないことに対して深く掘り下げて考える時間がない。そういう時間が確保できなくなると、仕事関連でものごとを考える時にも深く掘り下げて判断することができなくなってしまって、パフォーマンスが悪くなる。今までややもすれば無駄な時間とも捉えられてもおかしくなかった、仕事と直接関係のない分野のインプットや、腰を落ち着けてブログを書く時間を確保することが、仕事の本業にも少なからずいい影響を与えていたのだということに初めて気が付いた。早くペースを取り戻したい。

★★★

仕事で引き継ぎをしているうちに、どうして自分は今ここで働いているのか、働くことになったのかということを改めて考えていた。今までにも何度かいろんな理由を付けて説明をしたことはあるが、正直言ってそこまで今の仕事がやりたいと思って転職したわけでもないし、自分でも自分の説明にしっくりきていなかったところもあった。しかしながら、5年前の自分、もしくはさらに昔から、結局のところ、『他の誰とも取り替えのきかない自分』になりたかったのではないか、ということに気付いた。小さい頃から大学卒業まで少人数のコミュニティで育ってきた自分にとって、自分が大勢のなかのワンオブゼムであり、自分がいなくなっても代わりはいる、という状況に居心地の悪さを感じていたのだと思う。待遇も良くはならないし、仕事自体が好きで好きで仕方がないというわけでもないのだけど、自分自身で仕事の進め方をコントロールできること、自分の色をどんどん出していくことのできる環境にあることこそが、自分自身のなかで優先順位が高かったということなのだろう。

金融業界のなかでもニッチな分野であり、なかなか同年代も少ないが、たまに出会う同年代のプレーヤーはたいてい僕よりも真面目で、この分野の仕事にある種の愛着をもっていて、自分の熱意はなかなかそこにはかなわないな、と思うことも多い。しかしながら、変に熱意がこもっていないからこその自分にできる仕事もあると思うし、真面目であることと仕事に真剣に取り組むことは同じではないはずだ。これからも、自分に無理のないスタイルで続けられることを仕事にしていきたいと思っている。