監督。

今年はそこそこ高校野球を観戦できたのだが、気づいたら自分よりも若い世代の監督さんが増えてきて、ああもうそういう時代なんだなあと。そしてみんないい顔をしているし、表現力がある。 奇しくも、強豪校、また話題を博した高校の数名の監督さんは同い年である。子どもたちに全身全霊でぶつかっているだけあって若いし、それでいて、いろんな修羅場をくぐっただけのことはある面構えをしている。40歳を過ぎるとそう、人生が顔に出るのである。自分もここ数年はそれなりにいろいろ経験はできたが、まだ表情には甘えがあるし、もっと苦しまなければならないとも我が身を振り返って思う。 教育者ってやっぱりすごいな、いい職業だなと思う。生半可な気持ちで取り組んではならない仕事だとも思う。若い頃は、教員になるという選択肢も持っていたし、何十年から働いてから教壇に立つようなこともあり得るんではないかとも夢想していたけれども、そこまでの覚悟と、子どもたちに伝えられるような経験を自分はできているだろうか、そのためにまだまだやるべきことがあるのではないだろうかと、グラウンドに立つ監督の顔を見て思う。