ワーク・シフト。

週末は奥さまの実家へと小旅行。実家の近くにある小さな海水浴場で綺麗な夕陽を見てつかの間のリゾート気分。

その数時間前、久しく通っていなかった横浜ルミネのマンゴーツリーでランチをした後、広々としたトイレに入ったところ、側面に大きな鏡が張られてあった。鏡に便器に腰掛けた自分の身体が映し出され、いつの間にかこんなにも胴体が分厚くなっていたのか、と驚いてしまった。ボトムがきつくなってきていることは薄々感じてはいたが、ここまで醜い姿になっているとは思っていなかった。それ以来お腹が気になってしょうがない。小さい頃からむしろ太りたいと願う体型で通してきた僕がダイエットに取り組まなければならない日がやってくるとは(苦笑)。ショックがでかい。

★★★

待望の「WorkShift」を読む。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

僕はこの手の未来予想モノを読むのが結構好きなのだが、この本はそのなかでも精緻な分析に基づいて未来の働き方についてまとめられている。2025年の世界で働く9人の登場人物のエピソードが織り交ぜられているが、基本的に書かれていることは全て抽象論であって、読み手が自分自身の未来の働き方について考える際に、わかりやすく具体的な枠に当てはめてしまうことなく、じっくりと腰を据えて考えさせるようなつくりになっている。未来の働き方を考える上で、以下の3つの「Shift」が提示されている。
<第一のシフト>
ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ
<第二のシフト>
孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ
<第三のシフト>
大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ

ということで、僕も未来の働き方についてしばらく考えてみた。・・・のだが、残念ながら全く想像がつかない。というか、先に書いたようにそもそも容易に想像がつくようなものではない、ということなのだ、と改めて思うに至った。

今できることは、いきなり未来を想像するのではなくて、既に足元に散らばっている未来の種を見つけ出して、その種が現在の延長線上にある未来にどのように成長していくか、想像することだと思う。未来を仮定してそのためにどんな種を蒔くことが必要か目を凝らしてみることも必要だとは思うが、どんな劇的な変化にも必ずその兆しやきっかけがあるように、未来は今の自分自身(見えていない部分も含めた)からしか生まれない。

そして、本書で最も共感するのが「Y世代が、仕事のあり方や環境のあり方、仕事の環境を大きく変えていく」という点だ。僕自身は本書で定義されているY世代(1980〜1994年生まれ)のなかでもかなり年長の世代になるが、同世代もしくは少し下の世代が仕事や人生・幸せに対して抱く価値観は、明らかに上の世代とは違ってきている。既にY世代が経営の中核を担っている企業や団体の志向する価値観には、ある一定の特徴が現れてきている。今後その流れがより多くの企業や団体、果ては社会全体を包むようになっていくことは間違いないし、その流れに対して主体的に考え、行動していけば、自然と未来の働き方が見えてくるのではないだろうか、そのように考えている。