MGC。

MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)が日曜に終わった。後追いで見ただけだが、駆け引きの多いレースで面白かった。


気温もかなり上がったので、スローペースでの牽制のしあいになるかと思いきや、男女ともに前半から仕掛ける選手が出て、夏場にしてはかなりハイペースの入りになった。後半は失速してしまったが、仕掛けた両選手の勇気には拍手を送りたい。おかげで上位に入った選手にとっても、単に代表の座を射止めただけでない、貴重な経験値を積むことができたと思う。


女子は途中から差がついてしまったが、男子は最後までもつれた。届いた選手も、届かなかった選手も、それぞれ細かな要因が積み重なって、最後のスパートの差につながったように見えた。42キロ強というとてつもない距離も、オリンピックのレベルになれば、ごくわずかなリードを積み上げなければ頂点には届かない種目なのだろう。改めて、そのレベルの高さに驚かされた。


この貴重な経験を経て、選ばれた選手がどんなパフォーマンスを来年発揮してくれるか、今から楽しみだ。

効率と成果。

とかく効率的に、成果を出すことが求められる世の中ではあるけれども、ものごとはそんなにうまくいくものではない。効率さだけを追求するあまりにいつまで経ってもろくな成果にたどりつけないことも多い。


本来営業とは、地道な努力なくして成果にたどり着けないものだと思う。もちろんただ闇雲に努力していれば結果がついてくるものでもなくて、適切な切り口を選ぶことと、それを一定期間愚直にチャレンジし続けることでようやくに成果に結びつく、それくらいに根気のいることだと思っている。


僕自身、自分ひとりで考え抜くほどの力はないので、なにか壁にぶちあたると、すぐにいろんな人に教えを乞うてしまう。まあでもそうやって、いろんな人の考えを吸収してそこから自分なりの答えを抽出していく(そのままパクるだけになっていることもままある)のな僕のやり方なのだろう。そしてそうやって、教えてもらえる人がたくさん周りにいることこそが僕のいちばん大きな財産なのだと思う。

トラップ。

昨日ラストで名前を出してしまったのだけど、小泉進次郎さん、ちょっとハメられてしまった感がある。そして彼自身もそのトラップにまんまと引っかかってしまった感がある。


ほとんど同世代の政治家として今までけっこう期待していたのだけど、環境相を引き受けるところからここ1-2週間のふるまいにはちょっと失望した。なんというか長期的なものの考え方や確固たる価値観などがなくて、その時その時のふわふわした感情で行動を起こして局面をまぜっ返すだけの人物ではないか。卸売市場の豊洲移転をめぐるゴタゴタを思い出して、また今回も誰かが後始末をしなければならないのか、とため息が出た。


ステークホルダーのことをしっかりと考えたわけでもない発言をしているのに、いけしゃあしゃあと「寄り添う」なんて言葉を使うのも失望だ。言葉が軽い。


しかしながら、こういう状況になることを見越して組閣人事が作られたかと思うと、やはり今の政権中枢は手練手管と言うしかない。それが好ましい、とも言えないのが悲しいところだけど。。

紋切り。

大企業界隈ではSDGsと盛んに言われており、ビジネス街ではバッジをつけている人もよく見かける。日常生活からそういうことを意識するのはとても良いとは思うのだけど、ことさらビジネスとSDGsを紐付けすぎるのもどうかと思っている。


再生可能エネルギーがやたらともてはやされ、石炭や石油などの火力発電がなんとなくやり玉に挙げられたり、ビジネスのメインストリームから遠ざけられたりしている(なお、原子力発電に対するスタンスはなんとも言えない状態が続いているように感じる)。世の中にゼロ百で良いことも悪いこともないはずだとは思うのだが、「○○による発電は一律でダメ」などという杓子定規な考え方が蔓延しているように思う。逆に言えば、再生可能エネルギーとカテゴライズさえしていれば、別の意味での環境負荷(たとえば、この前の台風でも、ソーラーパネルが焼けて有毒ガスを発生させたようなこともあった)には目をつぶる、なんてようなことも見られている。一定のルールさえ守っていれば、そのなかではなんでもしていい、という考えに結びつきそうで、なんだかなあ、と思う。そして、進次郎さんが環境相に就任したことで、この流れがより加速しそうな気がする。

プレッシャー。

先月今年の高校野球は変わった、高野連もよく努力して変わろうとしている、なんて書いたけれども、それに比べるとU-18野球ワールドカップは残念だった。もちろん結果も残念なんだけれども、それ以上に監督が残念だった。


反日感情渦巻く韓国での開催、夏の甲子園のダメージが残る星稜奥川くんと、コンディション調整の必要がある大船渡佐々木くんを含むわずか19人のメンバーでやりくりしなければならないことなど、いろいろと制約要因はあったのだろうけど、それを鑑みても采配に不可解な点が多かった。せっかく夏の甲子園で回避された3連投なども見られたし、過度に選手にプレッシャーを与えるゲキなども、首をかしげざるをえない。本当に時代遅れの指導しかできない人なのかなあ、という印象しか残らなかった。


体格やトレーニング方法の違いなどはあろうが、米国や豪州の選手は総じてのびのびとプレーしているように見えた。学生のうちから目の前の勝利ばかりを追い求めて、選手の芽を潰しかねないようなマネジメントをするのは、そろそろ終わりにしたらどうだろうか。

トラック。

GAFAに代表されるグローバル企業が高い待遇でタレントを集めていることに追随して、国内電機大手、IT大手でも新卒で年収4ケタ超えや、役員クラスの報酬を20-30代のスタープレイヤーに出すようなケースが増えてきた。少し前まではこれに匹敵するような報酬を出せるのは外資系金融機関に限られていたけれども、今ではこれらの比較的伝統のある企業に含めて、ベンチャーを立ち上げて役員に就任しているようなケースでも高額報酬を手にしている人もみられる。


この傾向はこれからもずっと続くだろう。ぼく自身はもうこの波に乗っかることはなさそうだが、これから大人になる子どもたちは、才能しだいでは若い頃からこのエリートトラックに乗っかることもあるのだ。


果たしてどういう子がこのトラックに乗るのだろうか。中学受験をくぐり抜けて高学歴を手にした子なのか、それとも学歴を身につけるための勉強をする時間を使って、自分の好きなこと、得意なことに伸ばすことに専念し、その才能がたまたま社会のニーズとマッチした子なのだろうか。

バトン。

ZOZOYahoo!からのTOBを受けた。前澤社長も退任となった。Yahoo!傘下に入った原因として、前澤氏が経営に興味がなくなっただとか、株担保での借り入れがコベナンツにヒットしそうだっただとか、いろいろと要因は言われているが、いいタイミングだったのだと思う。


創業者のもとで会社がずっと成長を続けていくのは、言うほどたやすくない。特にいまは速いサイクルでマーケットも変わっていくから、逆説的だが安定した成長を遂げるには常にビジネスを柔軟に変化させていく必要がある。


経営者にもそれぞれタイプがある。ゼロからビジネスを創り出すのが得意な人もいれば、既に100あるものを、500へと伸ばしていくのが上手い人もいる。会社のステージに応じてその引率者が変わっていくことは、今の時代ではごく自然なことだと思う。


これまでよりも気軽に、事業のバトンを引き受けたり、次の人に渡すことができる社会ができはじめているのだと思う。いろんな人のアイデアを注入して、素晴らしく持続的な成長を遂げる会社が増えればよいと思う。