2013-01-01から1年間の記事一覧

内と外。

この間、府中刑務所の内部を見学するツアーに参加してきた。このツアーは刑務所が主催する文化祭(といってももちろん主催するのは職員の方々)の一環として行われているのだが、ツアーは大人気。行列に1時間半ほど並んでようやく順番がまわってくる。ちなみ…

続・くだらない唄。

大学時代の思い出はなぜか、車から見た景色ばかりが残っている。深夜ひと気のない谷田部バイパス、どこまでも続くかに見える国道408号線のいちょう並木、県道200号線の先に見える夕陽、そしてひっそりと静まるわが家の駐車場。脳裏に流れるのはあの頃すり切…

自覚のありなし。

クレーマーが大の苦手である。とりわけ目の前で誰かがクレーマーに絡まれているのを見るのが苦手である。自分自身がクレーマーに絡まれる方が、相手に対して何とでも切り返しができるのでまだましである。目の前でクレーマーが絡んでいる姿をなすすべもなく…

リトルネロ。

今まで誰もやろうとしなかったこと、そんなことをやっても失敗するだけだ、という先入観で誰もが避けていたことは、案外世の中に転がっている。特に金融の世界にはまだまだそういったものが多い。コンプライアンスの縛りや過去の失敗を引きずっていることも…

儀式とリズム。

人生は『儀式』と『リズム』に満ちている。朝目覚めてしばらくすると、BS放送から朝ドラのオープニングテーマが流れてくると一緒に唄う。たいていは自分流にアレンジして替え歌にして唄う。今クールはなんと振り付きである。そして先に妻が仕事に出掛けてい…

沈殿作業。

暑さが引いてから、飲み会のない日は寝付くのが早くなった。ほとんど日付が変わる前には寝ているし、下手すると22時台に寝ている日もある。歳を取ったのもあるけれど、たいていは眠気に抗えなくなってきてのものだ。1番の原因はiPhoneにある。以前は新聞や雑…

こしのくに。

北陸三県に出張。気持ち良い気候だが、きっちり日程を詰め込んだのでなかなか疲れた。今年は10月から11月にかけてもなかなか休まらない。★★★新潟から福井にかけて日本海側の各県の旧国名は、越後・越中・越前と軒並み「越」の文字が用いられている。間に挟ま…

親子と話ともろもろ。

ぐっと冷え込んできた。今年の年末は平年よりも気温が下がるそうだ。去年もそうだったが、秋が短くて冬がすぐにやってくるように思う。今年の年末はなんだか2007年のそれに似ていて、プチバブルのようなそわそわした感じがする。電車やヒコーキのチケットも…

進化の袋小路。

息子の素行不良を原因として大物キャスターが番組を降板したり、有名ホテルで食品偽装が発覚したりTV番組でのやらせが発覚して物議を醸したり、SNSで不用意な投稿をしたばっかりに逮捕されたり社会的地位を失ったり、近頃なんだかこういうニュースが非常に多…

多様性という豊かさ。

金曜から休みを取って群馬は薬師温泉に。夫婦で温泉宿に泊まったのは久しぶり。普段の出張ではビジネスホテルにしか泊まらないので新鮮でもある。台風も接近していたが、朝には雨が止み陽光も覗くほどに天気は回復した。★★★そこそこ評価のいい旅館だけあって…

王座戦、閉幕。

いいものを見た時には、胸が詰まる。それはスタジアムで見る綺麗な放物線を描く打球のゆくえだったり、澄み切った空気の向こう側にある雪をかぶった山肌だったり、皿の上に小さく盛られた珠玉のごちそうだったり、する。昨日見た「いいもの」の話をしたい。…

地下鉄(メトロ)に乗って。

恵比寿から広尾のあたりを歩いた。陽の出ている間はジャケットを着ているとまだ暑く感じるが、太陽の光が届かなくなれば急に空気は冷え込み、街には落ち着いた陰りが浮かぶ。商店街では女子大生がDJを務めるコミュニティラジオが流れ、甘い空気が流れている…

歩み。

4月と10月は半期のスタート。ひと段落がついてまっさらなところから、さぁ新しくどんな半年にしようかと考え動き出すシーズンになる。いったん走り出せば、軌道修正することはロスになるわけで、重要な時期だと思っている。そんなわけでこの時期はいろんな人…

クライマックスシリーズ。

3年ぶりのクライマックスシリーズでのマリーンズの戦いを楽しんでいる。考えてみれば日本一になった2005年と2010年についても1位のチームを破っての日本シリーズ進出であり、このチームがレギュラーシーズンを1位で終えたのは1974年に遡る。戦力では他のチー…

消える言葉。

「専業主婦」という概念は、20世紀の半ばから21世紀の初頭にかけてのみみられたものだったのだと思う。実際のところ専業主婦的なものは社会のなかでは残るのだが、それは「主夫」にもなったり、多数派な存在でなくなる、という意味で概念としては消滅してい…

ちからわざ。

小学生の頃、そろばん教室に通っていた。きっかけは覚えていない。そろばんに加えて習字にも通っていた。落ち着いて丁寧に字を書くのが好きでなく、習字はあまり続かなかった(なので大人になっても字が汚い)のだが、そろばんはもともと計算が好きだったこ…

怒りに向き合う。

みずほ銀行のことについて、問題の本質とは違うところで感じたことを。大人になれば苦手になるものの代表格は『怒られる』ことだと思う。怒られる機会自体が少なくなるし、プライドも高くなる。みずほの頭取がマスコミのインタビューを受けていたが、逆ギレ…

スタイル。

連休前夜から前半にかけてのなんとも言えない幸福感よ。天候も良くて、心身ともにリラックスしている。気候が涼しくなってから、よく眠れている。平日はほとんど日付が変わる前に寝ている。眠り自体は浅いのかもしれないが、横になってから眠りに落ちるまで…

『アメリ』

10月に入ったというのにここ数日夏が戻ってきたかのような陽気で、歩いていると汗をかく。電車の空調も夏場のように稼働している。来年はもう少しましな気候に戻ってくれないだろうか。カレンダーと気候の感覚がずれると、身体というよりも心の健康状態が不…

炭酸飲料と困った癖。

炭酸飲料はあまり好きでない。小学1年生の時に友達Mくんの家に遊びに行った時に、コカコーラを出された。美味しくないなと思いながら頑張って飲んでいたら気分が悪くなり、Mくんの家のソファに吐いてしまった。おばちゃんの、「飲めないんだったら先に言って…

諸刃の剣。

本格的な秋の季節になってきて、魚にも脂がのってきたし、だしの効いたスープがとりわけ美味しく感じられるようになってきた。やっぱり秋は1番好きな季節である。そして半年ぶりに取り出した厚手のボトムがきつい。 ★★★昨日のエントリに関連して、ブログや掲…

ブログ道。

途中若干の中休みはあったが、あと3ヶ月でこのブログも丸3年になる。その前にmixiで日記を書いていたのが2年半くらい、さらに前になると完全非公開でブログを書いていたりノートに書いていたりと、たいてい3年前後で場所を変えながらなんだかんだと書き続け…

相対的感覚。

久しぶりに泊まりで関西に出張。忙しいシーズンもいったん終わり、比較的気楽なものだ。週末の東海道にはどんよりとした雲がたちこめる。大阪駅近辺は相変わらず賑わっていた。もしかすると東京よりも栄えているかもしれない。難波や天王寺といった繁華街も…

ペンション経営のターン?

どれくらい先かはわからないが、もっと田舎で生活してみたいと思っている。その時になにを生業にするかという問題はあるのだが。地方では空き家が増えている。人口減少に加え、若い世代が新築のアパートに住む傾向が強いので、築年数の経った空き家はますま…

哺乳類。

LGBTである場合を除いて、少なくとも、おっぱいが嫌いな男性に会ったことがない。人によって、大きいのが嫌いだとか小さいのが嫌だとか好みはあるだろうが、そもそもおっぱい自体が嫌いな男性はこの世にいるのだろうか。ある特定のものに執着心を持つという…

朝のひととき、終わりと始まり。

先週は半期末の一週間ということでフワフワしていたのだが、朝はしっかりとテレビにかじりついてしまった。そう、「あまちゃん」最終週と、「にっぽん縦断こころ旅」の秋の旅シリーズの開始である。この2番組は、NHKBSプレミアムで朝7時30分より、15分ずつ連…

シェムリアップから川崎まで。

社会人1年目の秋にカンボジアに行った。まだまだ学生時代の旅スタイルを引きずっていたので、ご丁寧なことにバンコクとシェムリアップを陸路で往復した。行きはバイクの後部座席で日射しにクラクラになったり、トラックの助手席に詰め込まれて脱水症状になり…

リニア建設という投資。

八芳園で結婚式二次会パーティーがあって、久しぶりに目黒から白金台まで歩いた。2年前までは毎日自転車で通っていた道。ところどころ風景も新しくなっていて、時間が経過したことを感じる。このところ仕事以外で山手線内を歩くこともなかったので、新鮮な気…

こじ開ける。

ものすごい勝負を見た。王座戦第2局のことである。羽生善治三冠に中村太地六段が挑んでいる今回のタイトル戦。25歳の中村六段は雑誌将棋世界の表紙を、ファッション誌のモデルかと見間違うかのいでたちで飾る、貴公子と呼ばれる存在である。両者は昨年の棋聖…

心のコップが下向きになる。

だめな人の気持ちは、だめになったことのある人にしかわからない。気持ちがだめになると、独りでどんどん考え込むようになる。たいていは誰かに相談すればすぐに解決したり、一歩前に進みそうなことなのだが、誰かに自分のことを話すこと自体が非常に恥ずか…