ペンション経営のターン?

どれくらい先かはわからないが、もっと田舎で生活してみたいと思っている。その時になにを生業にするかという問題はあるのだが。

地方では空き家が増えている。人口減少に加え、若い世代が新築のアパートに住む傾向が強いので、築年数の経った空き家はますます増えている。同様に、売りもののペンションも増えている。バブル期にどんどん作られたペンションも、リゾートホテルの料金低下に押されて廃業が相次いでいる。

移住先で新たな仕事を見つけられるだとか、在宅で変わらず仕事ができるということであれば問題ないが、そうでなければペンションのような宿泊施設を経営するというのはひとつの選択肢として上がってくる。ペンション経営というと儲かるイメージは全くなく、夢破れて都会に戻る人がいまも後を絶たないように思われるが、今後はもう少し状況が良くなってくるのではないか、と思っている。

ひとつは、物件自体の取得が容易になり、かつ物件の質も良くなってきていること。ペンション自体が買い手市場になりつつあり、選り好みがしやすくなっている。買うのではなく借りるという場合でも、条件は良くなっている。物件自体もバブル期に建築されたものはかなり手が込んでいる割に維持費がかかったり質が良くなかったのだが、バブル後には内装も含めて安価で良質な物件(トイレが和式→洋式、床がフローリングで統一されているのも大きい)が建築されるようになり、長期間の使用にも耐えうるものになっている。

また、ペンションや民宿の市場規模についてもようやく下げ止まり感がみられる。20年前に比べれば市場規模は1/4に縮んだが、同じように廃業も進んだ。ニセコや白馬では外国人経営のペンションも増えてきており、これからは外国人観光客の宿泊施設としての選択肢も拡大していくと思われる。リゾートホテルの勢力拡大にも一服感があり、子連れ客や夫婦連れ、シニア層のリピーターを中心として、こじんまりとアットホームなペンションへの回帰もみられる。天体観測や虫取り、釣りといった特定のニーズを持つ客層にアプローチすることができれば、固定客の確保につながる。

とはいっても宿泊施設経営は儲かるというほどのものではなく、好きだからやる、という延長線上でなんとか食っていけるかどうかというレベルに乗せるものだとは思う。一度きりの人生だからやってみたいという願望のうえに、それなりの成算が立てば、やってみたいとは思うが。