炭酸飲料と困った癖。

炭酸飲料はあまり好きでない。小学1年生の時に友達Mくんの家に遊びに行った時に、コカコーラを出された。美味しくないなと思いながら頑張って飲んでいたら気分が悪くなり、Mくんの家のソファに吐いてしまった。おばちゃんの、「飲めないんだったら先に言ってくれれば。。」のセリフは鮮明に覚えており、今思い出しても申し訳ない。これを機に炭酸飲料に対する苦手意識が定着し、家で炭酸飲料を飲むことはなかったし、子ども会などで不意にサイダーやスプライトなどが出された時も、小刻みにコップや缶を振って炭酸を蒸発させながら飲む(気が抜けると単なる砂糖水なのでこれまた美味くもないのだが)というおかしな真似をする子どもであった。

おかしな真似と言っていいのかわからないが、飲み食いをする時に他にも僕には独特の作法がある。カレーライスを食べる時には、きっちり半分に白米を、もう半分にルーを分けて盛り付ける。そしてお皿の端からスプーン半分より心持ち多めに白米を掬い、ルーのところに持ってきて、残りのスペースにルーを流し込む。スプーンの上にはひとくちサイズのカレーライスが生まれ、そのバランスを崩さないように口の中まで運んでいく。そのようにして白米を減らしていき、最後にはお皿の中央に白米の細長い堤防が、少なくなったルーをせき止めている、という状況が生まれる。そうしてはじめて堤防を控えめに崩し、ゆるやかに流れだすルーを掬って胃の中に流し込む。たまにひとくち目を食べる前にカレーとライスを完全に混ぜてしまう人がいるが、それとは対極の食べ方だと思う。食べ方は自分含め人それぞれなので混ぜるのが嫌と言う感情が湧くことはない笑(そうなると自分のことを棚に上げることになるので)。

他にも、ビールに氷を入れて飲んでみたり、寿司につける醤油の量が多かったり、ここでは書けないみっともないものも含めていろいろとこだわりというか悪い癖がある。自分で自覚していない癖もあるのかもしれない。お行儀としてよろしくない人と一緒に食事をする時にはあまりこの癖を出さないようにはしているが、このくらいは許されるだろう、という線を越えないと自分自身で勝手に判断したものについてはあまり気にせず、癖をそのまま出してしまっていることもある。さすがに人前で炭酸入りの酒を飲む時にグラスを振ったりはしないが、カレーの食べ方は自分流を通しているはずだ。良くも悪くもとことんマイペースなB型らしいなぁと我ながらあきれる。