親子と話ともろもろ。

ぐっと冷え込んできた。今年の年末は平年よりも気温が下がるそうだ。去年もそうだったが、秋が短くて冬がすぐにやってくるように思う。今年の年末はなんだか2007年のそれに似ていて、プチバブルのようなそわそわした感じがする。電車やヒコーキのチケットも取りにくいし、ホテルの料金も値上がりしているように感じる。バブルという名の通りに浮ついた雰囲気はたとえ当事者(当事者になったとしても良いことなんて何もない)でなくとも嫌いではない。そのうちにはじけることがわかっていることに対する愛おしさすら感じる。

★★★

温泉旅行から帰ってきてテレビをつけてみたら、ポケモンのアニメかと思うほどのフラッシュを受けた浅黒い顔が、笑ったり神妙な顔で黙り込んだり、バカヤロウと叫んだりしていた。

確かにみのもんたの息子じゃなければ、あれほど騒がれることはなかったし、勤め先を解雇になることもなかったとも思う。しかしながら、こうしたことが起こった時に、親と子がどうふるまうか、という命題はどの親子にもあてはまる。みのもんたは、息子の家を訪れながらも、言葉を発することなくその場を立ち去り、カメラに囲まれた会見の場で、バカ息子という言葉を連発し、最後に息子さんにひと言、と言われてバカヤロウと叫んだ。

みのもんたの行動がどうだったかとか、親としてどうだとか言うつもりはない。よってたかってバッシングを受けて、身をもってマスコミ報道の恐ろしさも感じただろうし、僕自身がみのの息子と同じような事件を起こした時に父親がどうふるまうか、想像がつかない。いつか時が経って僕自身が息子をもって、その息子が事件を起こした時に、完璧な対応ができる自身は毛頭ない。誰だってそうじゃないだろうか。親子って本当に難しい。

社会のなかで実績を残したり名を挙げることと、家庭のなかで良き父親であることを両立させるのはなんとも難しい。

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最後に、みのもんたの失脚は原発推進派の策略だという論をぶちまける政治家がいたのには驚き。活動家ならばともかく、一国の首相の立場にあった人物が裏も取っていないのに憶測でこのような陰謀論を表明するとは。。この人は本当は原発推進派で、反原発派はトンデモな人たちだという印象を植え付けるためにこういう言動を繰り返しているとしか思えない。反原発派の方々はそろそろこの人は原発推進派の陰謀による刺客だと表明した方がいいのではないかな。それとも一緒になってそうだ陰謀だ!と騒ぐのかねぇ。