恩人。

自分のことを長年目をかけてくれて、付き合ってくれる人がいる。長い年月を積み重ねても関係性が壊れないというのは、相性がいいということなのだろう。もし神の手が存在するのであれば、付き合うべきではない人とは自然と離れるように御沙汰を下してくれているに違いない。これまでの人間関係のつながりを見てもそう思う。また、冒頭のようなお付き合いをさせてもらっている人に不義理を働くような人とは遠ざかるべきなのである。

自分自身の道を開いてくれるのはそういった、長年目をかけてくれる人である。窮地に陥った時に、どうしてもそういう人に頼ろうという気持ちが頭をよぎってしまうが、安易にそうするのではなく、まっすぐに目の前のことを頑張るのが肝要なのであろう。さすればどこからか助けの手は差し伸べられてくるものである。

数年に1人でも、そういった人が自分の目の前に現れてくれれば、もう充分なのである。そして自分もいつかは、誰かにとってのそういった存在になれればいいなと思うし、そろそろそういう立場にならねばならない時機には差し掛かっているのだろう。