違和感。

大阪市内で地下鉄に乗る。コロナの頃の雰囲気は消えて、ラッシュ時などはぎゅうぎゅうであり、すっかり数年前のような感じだ。凋落して久しい国内第二の都市であり、それでもメトロなどはなんとなくリニューアルしつつあって、街にも活気はあるのだけど、街行く人の雰囲気はどうも東京のそれとは違う。特に働く人たちはなんだか違和感があって、これが自分が大阪を本拠としてはなかなか働きたくない理由なのである。言語化するのは非常に難しくいけれども、そういうことなのである。 以前の同僚は、「大阪の人は、よそから来た人にかますから油断ならない」とは言ったがまさにその通りで、フラフラしているとすぐにカモにされてしまう。世代が変わればまた変化するものもあるのかもしれないけれども、いまだ決定力を持つ世代はその傾向は抜けきれていないのは確かだ。 ヒットアンドアウェイのような感じで、こちらもまた獲物を獲っては逃げるというような付き合い方をするのが大阪との付き合い方である。この場所で根を張って仕事をするのは、カモる方であれ、カモられる方であれ楽な稼業ではない。