企業経営。

わたしが働いているのは、ベンチャー企業の域を出ない会社であるが、確かにこの2年間で会社が変わってきた実感がある。2社目に12年間働いた会社も、ほぼベンチャー企業で、その期間の間にはいろんなことがあったが、当時といまとでは業態もまた違っているので、新しい発見がいろいろとある。

 

改めて思うのは、組織が大きくなるにつれて、無駄な部分や効率的でない部分は一定程度発生するということである。これがなければもっと生産性の高い経営ができるのに、と思いつつも、こういう「遊び」の部分があるからこそ、企業は大きくなっていくのかもしれないな、と最近は思うようになってきた。遊びをなくしてしまった会社はどこかで頭打ちになる。

 

加えて、規模が拡大するからこそ、経営理念といったものは大切になってくることも痛感する。だんだんと組織で仕事を進めるようになり、仕組みで人が動くようになるのだが、掬いきれない部分に関しては、理念やクレドといったものでカバーをするしかない。大企業などが新入社員や中途社員向けの研修を手厚くするのもこのあたりにあるのだろう。

 

企業経営とは、かくも奥深いものである。