遥かに長い時間。

長年カウンターで仕事をしていたけれども、実は飲みに行くのは初めて、という同世代の方と会食。なんだか「同い年」というのは変に意識してしまうものである。お互いの、もう20年近くになろうかという社会人人生を振り返ると既に地層のようで、えもいわれぬものがある。

 

客先で面談を待っていると、なんというか挙動不審のリクルートスーツの兄ちゃんに出くわす。しきりに空いているソファに座ることを勧めてくる。聞いてみたら就活生だという。この時期ということは2025卒ということか。となると、20歳違うのだという事実に驚く。

 

そうか、新卒学生なんて自分の延長線上にあるかと思いきや、もはや自分の息子のほうがよっぽど新卒学生に近いのか、というのは衝撃である。それは話も全然合わないわけである、そもそも20代の社員とはどうも噛み合わないな、価値観が合わないなと感じているのだが、それも無理はないだろう。これでは仕事なぞ無理なのではないか、などと思ってしまうが、それでも知らないうちに結果を出していることをみると、自分の範疇では分かり得ないところにも解はあるものなのだなあと勉強になる。

 

いずれにせよ、いつかは若い人と一緒に仕事をしなければならないわけである。