流動。

GoogleやMetaが従業員の解雇を実施した。ある特定の言語のエンジニアがこれで大量にマーケットに出てくることになった。

 

これらの会社としては、ビジネスモデルの変革に伴う必要な措置だったのだろう。そしてこれは社会にとってもよりよい影響を与えることになる。

 

その昔、日本も金融危機と呼ばれた20世紀末に、銀行や証券会社が経営破たんを起こし、人材が放出された。ある人は会社を興して上場させ、ある人は別の大手企業に移って中核人材となった。ここで重要なのは、破たんした会社の人材だからといってけして個々のスキルや人格面で劣っていたわけではないということである。

 

むしろ、破たんに伴って彼ら自身は窮地に陥り、人生の試練を味わったかもしれないが、それはトータルでみれば、破たんせずにじりじりとシュリンクしていく人生を過ごすよりはむしろ、経済的にみてもリターンのある人生だったと言えるかもしれない。そして、破たんした会社の人材輩出だけをとってみても効果があるのだから、解雇規制の撤廃や、人材の流動性の向上などは、大いに意義があるのだろう。