いじられ。

自分はいじられるのがあまり得意でない。どちらかというとチヤホヤされるのが好きだった(褒められて伸びるタイプである)し、自虐ネタなどは自分で言うから耐えられるのであって、人にいじられると、その場ではそれなりに合わせるものの、内心はムッとしてしまうタイプである。結局のところプライドが無駄に高いのかもしれない。

 

おじさんはいじられてなんぼ、という言葉がある。若い子からいじられて喜ぶくらいでちょうどよくて、それで態度がかたくなになってしまうのはなんとも大人気ないものだ。いくつになっても馬鹿になれる、アホになれるというのはそれだけで素晴らしい才能である。

 

そういうことをされてムッとしてしまうのは、自分かわいさなのか、それとも肥大化してしまった自己意識なのか。いずれにせよ、持っておいても意味のない、犬にでも食わせておけばよいようなものだ。殻を破っていきたい、というよりは、大阪生まれなのだからもともとそういう資質は持っているはずで、いつしか余計な鎧を身に纏ってしまったということかもしれない。もちろん、ナメられたら意味はないけれども。