紅白。

年末の紅白歌合戦は、リアルタイムでは寝落ちしてしまったので後半が見れていない。きょう録画の後追いなどでようやく見ることができた。

2016年を振り返っても、世代を超えてヒットした、と言える曲もなく、これまでの功労者であるSMAPも出ないなかで、今回の番組制作はかなり苦労したんではないかと思う。ダンスを絡めた演出が多かったり、ヒットした映画やドラマの要素をできる限り取り込んだり、ただ唄を歌わせるというところから一歩も二歩も踏み込んできたところは、大いに評価されるべきだと思う。その流れのなかで、ただ歌うだけでいじりようのない大御所歌手が落選していくのは致し方ないだろう。出場を続ける大御所歌手もまた、今回はかなりいじられていたように思う。

NHKも、紅白歌合戦という存在自体の破壊的な再構築を考えているのだと思う。そんな挑戦の意図がありありと伝わってきた。今回に関しては、まだ多少まとまりに欠けるところはあったが、あと数年もすれば、しっかりと新しいエンタテインメントの形をまとめてくるはずだ。NHKには、それができる力がある、と思っている。