うつわ。

だんだんと仕事上で、自分が誘って巻き込んだ仲間が増えていく。ややもすると、巻き込める人には自分の器以上の人物はいない、というのはよく言われがちであるが、少なくとも自分に関しては、自分よりもスキルのある人、換言すると自分の足りないところをしっかりと補完してくれる人を誘い込めているという自負はある。

 

かといって、そういう人たちを揃えればひとりでに仕事が決まっていく、というわけでもないのである。それぞれにメンテナンス、というと失礼だけど、しっかりと働いてもらうために水をやる必要がある。マネジメントの仕事のほとんどは、そういうエンカレッジの要素があるものである。こういう動き自体が好きか、心を砕いてやれるかどうかこそがマネジメントの資質として求められていることなのだろう。

 

なぜここまでチームのメンバーの、もしくは部下の尻拭いをせねばならぬのだ、という気持ちになることもある。しかしながら自分はまぎれもなくチームメンバーの生殺与奪の権利を握っている(語弊があるかとも思うが構わず書く)ことも確かである。本来であればビジネスパーソンとは、自分の生殺与奪の権利を他人に握らせてはいけないものである。もちろん自分としてはチームメンバーにそうあってほしいと願うのだが、一方で生殺与奪の権利を握っていると、それはそれでやりやすいのも事実である(それを容認してはいけないとも思うが、、)。