生誕日。

足掛け4日間、の出張を終えて自宅へ戻る。

日本列島をほぼ縦断し、途中で東京に寄るものの素通りをして北へ西へ。思えば去年もこの週はとてつもなくハードで、週の最後になって絶望的な気持ちにもなったものだった。今年はそれに比べればマシだと言うほかないが、それでもさすがに疲労の色は濃い。

 

というなかで、今年も生誕日を迎える。もう別にめでたくもなんともないのだけど、大切な節目の日である。年々衰えていく身体と脳をメンテナンスしながら、わずかに増していく経験値や大局観を駆使して、変化の速い世の中を生き抜いていくのである。

 

歳をとっているのはその通りなのだが、老け込んでいる暇はないし、守りに入ることは即ち死を意味する。倒れるなら前のめりだ。この4日間もいろんなことがあって楽しかった。もうこれから死ぬまで、おそらく楽しいことしかせずに生きていくのだろう。

 

若い頃は正直なところツラいときもあった。子どもには、歳をとればとるほど人生は楽しくなるよ、と伝えられる大人でいたい。