38年ぶり。

今朝はこのことを書かずにはいられない。タイガース、38年ぶりの日本一。もうとっくの昔に阪神ファンは卒業したが、それでも感慨深いものがある。

第六戦を山本由伸が勝ち切ってタイに戻したところでは、バファローズが優位に立ったかと思ったが、岡田彰布監督は冷静であった。バファローズの選手は投手も野手も万全でなかった部分もあるだろう。

 

1985年といえば、物心つく前のことなのである。自分の記憶のなかで1986年の記憶はあるのだが。もういいオッさんなのだが、そのくらい遥かに昔の話なのである。

 

あまりにも、あまりにも長かった。重ね合わせるわけではないが、大阪ひいては関西も丸ごと、力を失い続けた38年であった。もしかすると、その呪縛も今回で解けるのかもしれない。

 

ここのところ、東海道新幹線などはほぼ満席が続いている。人の動きも活発であるし、一周まわって大阪が元気を取り戻しているのは間違いない。泡沫の夢に終わるのか、持続的なものなのかはわからないが、長年の癌や膿をいち早く取り除けたことは確かであろう。それはタイガースも同じことで、悪いスパイラルから抜け出せたことで、強さを取り戻した。いやはや、一度外れた歯車をもとに戻すことの難しさをことさら思い知った。ここからつまづかずに常勝軍団を築けるか。