人として。

大谷翔平選手の通訳の水原一平氏が起こした巨額横領、そして違法賭博への流用についてはほぼ結論が出た。一時期は大谷選手自身もなんらかのペナルティを受けることは不可避、という論調もあったが、結果としては水原氏にほぼ責任があり、大谷選手は被害者というポジションになった。真実が明らかになるなかで、改めて大谷選手がカネに興味がなく(悪く言えば無頓着で)、野球を極めることにストイックな人物であることが改めて浮き彫りになった。ブランディングとしても大きく傷つくことはなかっただろう。しかしながら、大谷選手自身も今回の一件はやらかしてしまったことであることは間違いがなく、そういう意味では逆に彼もまたひとりの人間なのだと、変な意味で親近感のわく事件であったはずだ。彼の人間性であれば乗り越えていけることなのだろう。

そして水原氏に関しても、依存症の治療を受けて人生をやり直せるものだと信じている。というかそういう米国社会であってほしい。