例年になく熊が街に出てきている。猛暑による餌不足が原因と言われている。地方での人口減少によって動物の縄張りが広がっているとも言われているが、そこまでではないだろう。
気候変動は人間にとっても辛いものであるが、他の動物にとっても厳しいものなのであろう。人間は文明の利器を使えるが、動物はそうではなので尚更のことだ。
猛暑に引き続き暖冬も予想されている。そろそろ温暖化もポイントオブノーリターンにきているのかもしれない。かといって、炭酸ガスを排出せずに人間として生きることもまた難しいのである。果たして、人間が人間として、数十億人が生きている以上、持続可能な開発や生活というのは絵空事ではないのだろうか、とも思うこともある。
時折、なにが正解なのかわからなくなる。社会が進歩しているのか、退行しているのか、わからなくなる。子どもたちの目にはどう映っているのだろう。齢40の自分は、それでも年々社会は良くなっていると信じてはきたが、同じように捉えているだろうか。
