御破産。

ここもとは少し落ち着きを見せたものの、円安進行が著しい。この動きのつまるところは国内物価の上昇である。今のところは諸外国と比べてもわが国はかなりインフレを抑えこめているが、そろそろ我慢も限界に達しており、物価もいやおうなしに上がってくることになるだろう。それ自体は致し方ないのだと思う。

 

どこまで投機的な動きが絡んでいるかはわからないが、最終的には国内の金利を上げないことには円安は止められないだろう。そして政治的には、住宅ローンを借り入れしている層が金利上昇によって苦しくなったり、中小企業の経営が苦しくなったりすることよりも、年金生活者の暮らしを物価上昇から守ることのほうが優先順位は高く、金利は上げていかざるをえない。もちろんそれは財政破綻のリスクも孕むのだが、ある程度は致し方ないことだろう。そして最後は持てる者の資産を吐き出させて帳尻を合わせていくしかない。

 

税金とは別に際限なく上がっていく社会保険料にもいよいよ注目がされるようになってきた。逃げ切り世代なぞもはやこの国には存在しないのである。