夏の思い出。

連休中は野球の練習が休みの日もあり、珍しく家族で近場に出かける。自分自身は仕事が山積みでありなかなか実現はできていないのだが、今年はCovidの制約もほぼなくなり、子どもにとっても充実した夏を過ごせているのではないだろうか。

お出かけをするとなるとどうしても便利さを優先してクルマを出すことになり、そうなるとレンタカーを借りることになる。レンタカー屋はたいてい朝はそれほど早くないので、クルマを借りてから出発していると、目的地に着くころには既に昼になっている、ということになってしまい、それでは時間も有効に使えないので、自然にレンタカーは前夜から借りて自宅近くのコインパーキングに停めておくことになる。そうして翌朝は4時や5時に起きて活動開始するぞ、と意気込んだ日はきまって眠れないのである。いい歳して遠足の前夜に眠れない子どものようなありさまだ。眠れないから開き直って、ほとんど寝ていない状態で起きだして出発することになる。だから旅行の時はきまって睡眠不足を抱えながらハンドルを握ることになる。これが出張の時はもう慣れきっているので、眠れないなどということもほとんどないのだから不思議なものだ。

先日もまた、そんな状態でのお出かけ。幸いにして雨がちな日で猛暑も鳴りをひそめて過ごしやすく、雨がちであるがゆえに目的地の混雑もそれほどでなく助かった部分はあった。それでも普段とは違う日焼けをして肌が痛くなり、出先では睡眠不足もあって、休み休みでなければガス欠になってしまう有様だ。よく中年になるとお出かけ先でもゴロゴロしているオッサンの姿が描き出されるが、あれは怠惰だからなのではけしてなくて、そうでもしないと体力が持たないのだ。休みたい、という欲求というよりは、アタマのなかはもう空っぽなのだ。改めて体力が資本であることを身にしみる。