ネレナニズム2。

床が変わるときまって眠れなくなる。床に入ってから寝付くまでに時間がかかることもあれば、疲れからすぐに寝てしまうものの、4-5時間深く眠ったあとに目が覚めてしまうこともある。

眠れない時はベッドに横たわっていろいろと思いを巡らす。わが家から遠く離れたところで寝ているので、その土地土地の「気」のようなものが精神に入り込んできて、微妙に影響を及ぼしてくる。幸か不幸か僕は敏感にその「気」を感じ取ってしまう。

眠れずに考えを巡らせている時には、その「気」は自分自身がいま気にかかっていること(たいていは仕事、たまに人間関係など)を思い出させるだけなのだが、その後しばやくしてようやく眠りについた時に、鮮明な夢を見ることがしばしばある。そしてその夢の内容にも、その土地の「気」は入り込んでくる。目が覚めてしまうと夢の内容はほとんど思い出せないのだが、後味の悪さや不安感、爽快感、充足感など、感覚だけが自分のなかに残っている。