なれのはて。

きょうのザノンフィクションはフィリピンに行って帰ることができなくなった老人の話。なんとも見につまされるものがあった。主人公の平山さん自身は内縁の妻に頼りながらも一時期は商売をするなどして、それなりに淡々と生きている。それに対して、同じくフィリピンに沈没している日本人で、M資金っぽいことを言っている人が出てくる。なにか上手くいかないことがあったから、一発逆転であのような発想が出てくるのか、それとも老化に伴い判断力が低下することが原因なのか、、なんとも言えない、本当になんとも言えない、、そしてある程度の年齢を重ねてから、それでも金もうけに汲々とすることの後味の悪さを感じる、、これは単なる価値観の問題なのだろうけれども。

 

もちろん、自分もまたそうなる可能性も充分にあるし、人のことをどうこうは言っていられないのだけれども、だんだんとライスワークからライフワーク、そして、金銭を媒介としなくとも誰かになにかを遺せる仕事、にシフトしていきたい。