やっぱり、人生にはバブルが必要だ。

ホリエモンこと堀江貴文氏にかかる裁判の最高裁への上告が、本日棄却された。それを受けて開かれた記者会見の内容を読んだ。彼は来月から2年と少し収監されることになる。彼にとって監獄のなかとはドラゴンボールで言う『精神と時の部屋』のようなものだろう。2年と少しの間で、外界の動きをはるかに上回るスピードで力を付け、きっと晴れて社会に復帰してまた大きなことをしでかしてくれるのだと思っている。僕らも彼に負けず、日々力を付けなければならないと思う。

会見の内容を読んで、彼は今でも人間的に成長し続けているんだなぁということを改めて実感した。以前は歯に衣着せぬ発言も多く、それがメディアをはじめとして様々な反感を買ったこともあったのだが、きょうの彼の会見は、淡々とした口調で、なおかつ自分の考えを非常にわかりやすく伝えていたように思う。あの会見を悪意的に報道するには、かなりの偏見を加えてねじまげなければならないだろうな、というくらい、嫌味がなく、それでいて主張は明確だった。

きょうの会見を見て感じるのは、彼の行いが法に反することであったか否かは別として、やはり6年前の彼は波に乗っている状態、いわばバブルのような状態だったのだな、ということだ。そりゃあそうだろう、球団設立、TV局買収、選挙への立候補、結果論ではあるが、脇が甘くなっていたのは間違いないだろう。しかしそれは批判されるべきものでもないだろう。あれだけのアクションを起こしてどんな聖人君子も舞い上がらないはずがない。

その帰結として逮捕され、果てにライブドア上場廃止となってしまったが、ある意味では彼は本当に得難い経験をしたとも言えよう。バブルがはじけて(検察によって恣意的にはじけさせられた?)、拘置所や刑務所のなかで学びの時間を得ることで、人間として驚異的な成長を遂げるのではないだろうか。金銭的には多くのものを失ったかもしれないが、それと引き替えに彼が得たものはけして小さくないと僕は思う。それは平坦な人生ではけして得られないものだ。

最後にきょうの記者会見で印象に残ったひとことを。
どん底まで落とされたら這い上がるしかない、這い上がるのって実は楽しい』
2年後、スーパーサイヤ人(?)として帰還するホリエモンが楽しみで仕方ない。