遠き山に日はおちて。

本日の京都出張にて、四月もひと区切り。最後はバタバタになってしまい、これだけ働いたのは久しぶり。ゴールデンウィークは引越しの準備を進めながら、身体を休めようと思う。

★★★

去年の11月に、ずっと尊敬していた為末大さんの講演を聞きにいった時に、彼が「アクシデントは因果もなく突然起こる、それに対してできることは、それを受けとめて淡々と対処する、起こったことを恨まない」ということを言っていて、ずいぶんと自分の心の支えになっている。彼は自身の競技人生からそのような言葉を発したのだろうが、誰にも当てはまる話であろうと思う。なにかものごとに取り組む時にも、むやみに気持ちを込めるよりも、リラックスして淡々と臨んでいる時のほうが安定してパフォーマンスを発揮しやすい。僕の場合特に短気になったり、特定の人やものごとにルサンチマンな感情を抱くとろくなことがない。

同じく僕の敬愛する人物である須藤元気氏は震災の直後に次のようなことを言っている。「すべての出来事は中立です。この出来事がどのように見えてもポジティブに対応することです。みんなのポジティブな波動で世界は変わるはずです。」僕も今日はじめて気付いたが、2人は驚くほど似たようなことを言っている。周りの誰がどのような考えを持とうとも、僕はこの2人から多くの影響を受けて自分なりの考えを形作ってきた、と思っている。

この社会は昔思っていたよりも、自分の考えていることや好きなことを貫ける世界で、なおかつ自分の考え方しだいで道を切り開いていきやすい社会へとどんどん変わっている。震災を経てその動きはさらに加速している。そんなことを頭の片隅に置きながら、部屋の荷物をまとめたり、まとまった期間関東を離れることにもなる黄金週間。