2024.

2024年の日本で社会人として働くことはけっこうハードルの高いことなのかもしれない、と思う毎日である。もう既に社会人20年目に足を突っ込もうとする自分にとっては、社会人生活の大半を慣れ親しんだツールを使って過ごしているのだが、これは現在70歳を超える世代の人たちや、現役世代であってもある意味プリミティブな環境で仕事をしてきた人にとっては慣れないものである。そして、そういったツールを使いこなせないことには仕事が円滑に進められないことも往々にしてある。自分ですら、Slackを介したコミュニケーションなどはほとんどぎりぎりついていけるか、という感じであり、うかうかしていると置いてきぼりになる不安を抱えている。

ガジェットの問題だけでなく、ビジネスコミュニケーションとしても20年前からいまを仰ぎ見れば、はるかにホワイト化し、ハラスメントという言葉が闊歩するようになった。暴力性は徹底的に排除されるようになった。生きやすくなった部分もあれば、生きにくくなった部分もある。金銭的利益を得る手段もずいぶんと変わってきたし、残念ながらその動きについていけず、引退を余儀なくされた人も少なくないはずだ。

改めて長い時間軸のなかでその移ろいを見ながら、さてどうしたものかと考え込む。