もともと辛いものが好きなのだが、最近はとりわけ山椒が好きである。去年知り合いの経営者の方にマイ山椒ビンを持つことをオススメされて、ビンは持っていないもののその山椒を取り寄せて振りかけて食べているのだが、不思議と味に奥行きがあって良い。同じ香辛料でも花椒はとにかく辛いだけで多量に摂取するのは困難ではあるが、山椒はそれに比べると辛さはそこそこにマイルドで、一方で舌にしびれが残り、そのしびれた状態でお酒を飲んだり、水を飲んだりすると独特のふんわりとした感じが口のなかにひろがる。食品のアクセントとしての山椒と、液体に反応するそれとの二面性を持っているのが好きでたまらない。
40歳を過ぎて、無理はしないというポリシーのもとに深酒をほとんどしなくなった。酩酊することも基本的にないので、結局食い意地がいつまで経ってもなくならない。とはいえ、体重も過去最高を更新し続けているし、ドカドカ食べることもできなくなってきているので、いろんな味覚のバリエーションを探求する方に最近は興味が向いている。今年もいろんなモノを食べて幸せと思えるように過ごしたい。