再開発。

2日連続で秋の京都を訪れる。確かに紅葉シーズンだけあってものすごい人手である。軒並み飲食店は行列、駅の周りはバーゲンさながらだ。

 

普段はそそくさと通り過ぎる駅の周りを散策。気がつけば想像以上にたくさんの大型ホテルが建っている。駅前は高さ制限がないということも大きいだろう。局地的な人口密度はかなりのものだと思われるし、インフラなどもかなり苦しいのではないだろうか。

 

京都駅の周りといえば昔はいわくつきの土地なども多かったのだが、一部を残してかなり綺麗になってきた。インバウンドの隆盛、そしてそれを当てこんだ再開発が街の姿を変えてきている。やはり経済の循環が活発であるからこそ、街の澱みが消えて、浄化されてくる部分もあるのは間違いない。

 

開発が進む一角で、昔ながらの街並みも少しばかりは残っている。経済合理性よりも連綿と紡いできたものを守る、という選択をした人たちが住むエリアだ。逆説的ではあるが、こういうエリアがあるからこそ、周りのエリアの資産価値が上がる。なんとも言えない構図ではあるが、こうした矜持とも言える選択をした人たちも経済的な果実を得られるような世の中であってほしいと思う。