夕陽。

今週は都内が中心で比較的落ち着いた週であったが、1日は伊豆のほうへ。ここ1年くらい通い慣れた道である。しかしながらこの日はちょうど移動の時間帯が日没と重なり、神々しいほど素晴らしい夕陽に出会うことができた。

 

なかなかに素晴らしい景色に出くわすと、脳の思考が停止してしまう。ただただ全身の細胞で目の前の光景を受け止めて、感覚として吸収しようと精いっぱいになる。吸収した記憶は、身体に、そして精神にどのような効用をもたらすのだろうか。

 

やがて日が暮れて目的地に着き、打合せだのなんだのを済ませて、自室に戻る。昼間は打合せが断続的に続いていたので、事務的な作業が山盛りで残っている。しょうがないな、とため息をつきながらひとつひとつ丁寧に片付けていく。途中でお風呂に入ったりしながら心を整えて、やがて時計の針がてっぺんを回る頃にひと段落がつき、眠りに堕ちる。

 

心が喜ぶことを第一に、わがままに生きている。そんなことではいけないのかもしれないが、我慢できるほどの器もないのだ。楽しんでできることをやる。その積み重ねに成果が出ていれば嬉しい。