めずらしい人生。

KANさん逝去。イメージよりも若かった。

 

もちろん代表曲は「愛は勝つ」なのだけれども、それ以外にも彼には素晴らしい曲がたくさんあって。ずいぶんと心の清涼剤になってくれた曲もある。お茶目で優しい人である。音楽って楽しいものだ、というのが全身で伝わってくる人である。

 

目を閉じて彼の曲を聴く。人生は本来楽しいもので、ユーモアに溢れたものであるというメッセージが歌詞を通して伝わってくる。

 

子どもの頃に親しんだ歌手たちも、気づけば若くても50代、大半の人たちはもう60代につっこんでいる。訃報も増えてきてえもいわれぬ気持ちになる。ただ、一区切りがつくからこそ人生は尊いものであるし、いま目の前に与えられた1日を精一杯生きようという気持ちになるのだ。

 

なにごとも深刻に捉えるのでなく、楽しんで取り組んでみる。軽やかに世の中を渡っていく。そんな生き方を教えてもらった。この生き方が人々に息づいている限りは、KANさんもこの世界で生き続けるのであろう。