ほくりく②。

(昨日の続き)人もそうだが、8年ぶりくらいに泊まったホテルも。街はずれの古ぼけたホテルなのだが、妙に居心地が良い。10年前くらいはそれこそ常宿にしていて、何度も泊まりに来たなぁと思い出す。設備も古さは目立つのだけど、その分部屋は十分広くて、なによりも静かである。最近のホテルはとにかく狭くて、それはそれで圧迫感があって良い部分もあるのだけど、たとえ壁を隔てていても隣の部屋の人と物理的距離が近い、というのはなんとももぞもぞとしてしまう部分がある。この宿は稼働率もそれほど高くなくて、人気がしないのが良い。

長期の出張でいささか疲れる部分はあったものの、予定もゆったりとしたものにして、いつものようにあくせく動くのではなく、余裕をもってスケジュールをこなすことができた。最後は内陸に移動をしていって高山へ。ここも、コロナ渦中はいろいろと大変だったろうが、街は元気を取り戻している。玉手箱のような魅力あふれる通りが連なり、みんなダウンジャケットを着こんで歩いている。いろんな場所に赴いて、力をもらって、また自分でできることを考えていく。