破壊と再生。

大雨が降り続けた金曜日。明くる土曜日の朝になってもまだ小雨は降り続けていた。当然にグラウンド状況は悪いので子どもの野球も中止、もしくは大幅に縮小しての練習。この時期になると週末の天気予報をみながら気を揉む時期になる。スケジュール調整をしている諸兄は本当にたいへんである。

災害になったらさすがに嫌だけれども、個人的には雨はそこまで嫌いではない。特に土砂降りの雨になると、空気中の、もっと言えば世の中のありとあらゆる埃が洗い流されたような気持ちになって、雨上がりなどは爽快な気分になる。この時期の雨(台風)は過ぎ去ってしまうと南国の空気も連れてくるので、気温もぐっとあがってしまうのだけれども、日本特有のじめじめした空気とは違って爽やかである。ハワイに行って感じるような風が吹いている。

新幹線などは半日以上止まってしまったし、小規模ながらもところどころで決壊も起こったので、台風がくるのは歓迎できることではないけれども、ある種の破壊に似たようなイベントが起こってそこからまた再生するというのは、日本特有の生まれ変わりの気質につながっていると思う。しかしながら再生にはそれなりのリソースも費消されるわけで、願わくばその力がまだこの国には残っていると信じたいのだが、どうだろうか。無駄遣いしてられる余裕がないのは確かである。