奥多摩に遊びに出かけた。ふと思い出して調べてみたら去年のこの時期も奥多摩に出かけていた。なにかそういうインスピレーションが働くのかもしれない。
青梅でレンタカーを借りて、ずんずんと山に分け入っていく。奥多摩湖を越えていつのまにか山梨県に入っていた。山また山の世界である。
小さな村のアスレチックパークで遊んだり、川遊びをする。山間部まで来ても暑いのは変わらないのだが、川の水は驚くほど冷たくて気持ちいい。ほとんど人がいないのも良い。
川の近くで地のものの蕎麦を食べていると、雨が降ってきた。この時期によくある奥多摩のスコールだ。雲が抱えきれなかった水分を吐き出すように大粒の雨が地面を叩きつける。ワイパーを高速で動かし続ける帰路になった。雨の音が子守唄になって、後部座席の2人はぐっすりと眠っている。東京都の水がめにも、雨がざんざと降り注ぐ。
下界に降りてくると雨はやみ、また暑熱の世界に逆戻りだ。もわっとした空気が身体を包む。