G7。

G7が広島で開催され、無事終了した。サラリーマンとしては、このイベントのロジを組んだ人たちにまずは敬意を表したいと思う。

 

ちまたで言われている通り大成功と言っていいのだろう。総理は外相経験が長いだけあって、外交にはそれなりに長けている。その強みをいかんなく発揮し、ゼレンスキー大統領をウクライナから呼ぶ、という大業もやってのけた。ロシアが常任理事国に入っているがゆえに機能不全に陥っている国連安保理に代わって、これからはいやがおうにもG7の重要性が増すことになるだろう。インドからもモディ首相が呼ばれ、韓国も大統領が呼ばれ、一方で習近平が呼ばれていない、という事実をどう評価すべきだろうか。

 

とはいえ、手放しで喜べる状況でないのも事実である。米国は依然として超大国でありながらも、バイデン大統領のリーダーシップ、いやそもそも健康状態には疑義があり、米国の舵取りがまだまだ迷走することを予見させた。欧州各国の首脳は大いに若返ってフレッシュな体制となりながらも、インフレを含めてそれぞれに難題を抱えている。日本の存在感の低下がいよいよ叫ばれてはいる昨今ではあるけれども、まだまだできる役割はいろいろとあるのだ、ということを感じさせられた。