富の国、肥の国、筑の国。

3年半ぶりの九州。なんというか、良かった、のひとこと。

たまたまここ20年くらいは関東をベースに暮らしていて、もちろん東日本(関東も東北)も好きなのだけど、西日本にはこれはこれで西日本の良さがある。そしてなによりも活気がある。

首都圏はもちろん大都市圏なのだけど、東北に行くと仙台以外は正直なところ街の規模はかなり小さくて寂しい。それはそれでコンパクトな良さもあるのだけど、九州などでは地方都市といってもそれなりに街が広がっていて、それに紐づく産業も興っている。若い人も多くてワイワイガヤガヤしている。もう立派なおじさんなので、ひっそりとした東北の味わいも好きで、九州の賑やかさには時には疲れてしまいそうにもなるけれども、東京が徐々に街として老いていくなかで、九州は日本を牽引するエンジンになると言っても過言ではない。熊本のあたりの開発は言わずもがなだし、街自体をどんどんアップデートしていこうという気概が感じられる(嬉しいことに最近の大阪もそんな感じである)。

もちろん黄砂などたいへんな部分もあるけれども、可能性にあふれている地域ってやっぱりいい。昔は日本中がこんな前向きなムードに包まれていたんだろうなぁというノスタルジーについ浸ってしまった。