閾値。

東北に行っていた。日帰りでピンポイントで訪れることはここ数年でも数回はあったのだが、どっぷりと数泊で行くのは5年以上ぶりではなかっただろうか。

 

拍子抜けするほど、表面的にはなにも変わっていない。東北の人の良さも、長閑な景色も、美味しい食事も。金銭的な側面からは測れない地方の良さというのは確かにある。

 

それでも、確実に身体を蝕むように、変わっている部分もある。交通インフラは脆弱になった。災害になってもいっこうに復旧しない(そもそも、費用対効果からして復旧させることが是なのか、という議論もある)、そして本数も確実に減り、ローカルなバスなどは明らかに高くなっている。JRの運賃が相対的に安く見えるのは、実際のコストを首都圏での利益がカバーしているからであろう。

 

劇的な変化はそうそう起こるものではなくて、それでも毎日少しずつものごとは移ろっていく。どこかで閾値を越えることはあるのだろうか。そうなった時になにが起こるのだろうか。そんなことを思いながら、電車に揺られ続けた四日間だった。