機種変。

あっさりと機種変更。NMPのハードルが低くなり、大手キャリアも格安版が登場してから、携帯電話をめぐる料金体系は大きく変わった。これでも事業採算が取れているのなら、昔の料金は一体なんだったのだ、という気分だ。


そして、家電量販店で機種変更をすると、ポイントや至れり尽せりのサービスがついてくる。これはとりもなおさず、NMPに伴うインセンティブが代理店である家電量販店に相当支払われるからであって、これは長年まじめにひとつのキャリアにお布施し続けるユーザーがいるからこその恩恵なのである。昨年まではその原資を払う方の立場であったので、差し引きプラマイゼロと思えばそれまでである。


キャリアが変わることにあれほどこだわっていたのに、いざ変えてみるとほとんど実質的には影響はなかった、というのはなんともよくあるといえばよくある寓話である。錯覚のような仕組みで企業が残存者利益を確保できているケースはいまだ枚挙にいとまがないが、そういう領域もどんどん狭まってきているようには思う。