昨年の秋に洗濯機を買い替えたので、家電量販店のポイントが貯まっている。なかには期限付きのポイントもあるもので、なにか買わないと、と考えてお店に足を運ぶ。なにか買い替えるものはないかなあ、と思って店内をぐるっと見回すものの、特に思い当たらない。
もちろん、家には購入から10年以上経っているものもあるし、新しくしてもいいなあ、と思うものもないわけではないけれども、まだまだ使えるのにあえて買わなくともよいなあ、10年前と比べてもそんなに機能は変わっていないなあ、と思うものが多いのである。
なかには新しいものが出ればどんどん買いたい、という人もいるのだろうが、世の中の大半の人はこういう感じなんではないだろうか。モノを丁寧に使えば、なににおカネを投じたいかとなるとそれは食べもの(食べものは明らかに値段があがってきて、なんとかならないものか、と切実に思う、ポイントで食べものを買えたならいいのに)になり、衣服(衣服はまだ、安くてしっかりしたものがあふれている)になる。実際、こういう環境のなかで、家電メーカーが苦戦を強いられるのは想像に難くない。