3年間。

来月には参議院選挙が控えている。ここを切り抜けると、むこう3年間は大きな国政選挙が存在しない。ここからの3年間で、政治が、日本がどう変わるかで、その後の10年、20年の方向性が決まってくるように感じる。


岸田政権は思いのほか高い支持率を維持している。「検討するだけで、なにもしない」というスタンスがこれだけ受け入れられる、というのは盲点だった。改革という掛け声にはみんな疲れてしまうのかもしれない。疲れてしまう、という事態こそが、この国がすっかりと老いてしまったことを感じさせられて悲しくはあるけれども。


とはいえ、円安の進行や資源価格の上昇など、じわじわと生活は苦しくなってきている。どこかで耐えきれなくなるはずだ。既得権益に思い切ってナタをふるうのは、参院選後の1年が本当のラストチャンスになるだろう。ここで岸田政権は豹変する可能性もあるとは思っている。豹変せず、これまでののらりくらりのスタンスを貫くのであれば、いよいよ国にはなにも頼れない、ということになるのだろう。


静かに、その時を、待っている。