選挙の風景。

参院選がはじまって、街頭では選挙戦の風景が見られるようになった。駅前などではたいてい候補者の演説やビラ配りに出くわす。一方で、走り回る選挙カーに遭遇することはあまりない。選挙の戦い方も少しずつ変わってきているのだろうか。

SNSでも選挙がらみの投稿などを見るようになってきた。なんというか、特にFacebookなどは、各人の政治的志向を一部可視化させるツールになったように思う。それが良いことかどうかはなんとも言えないのだが。

結果はあらかた見えている。あとはどれだけ「風」が吹くかなのだと思う。ここで思ったよりも強い逆風が吹けば、与党は抑制的な政権運営をせざるを得ないだろう。かといって、野党が追い風を受けるようなメッセージを打ち出せているとも思えない。

もうひとつの「風」は、世代間格差なのだと思う。選挙ではなかなか結果として見えづらいが、あと数年内に、世代間格差が突如として可視化され、政治議論の主役に躍り出るような気がする。たぶんいま生きている誰もが逃げきれない問題になる。

選挙権が18歳に引き下げられたこともあり、そんな風をかすかに感じはじめる選挙になりそうだ。どうなるにせよ、楽しみに見ている。