手のひら。

この2年間のわが国のCovid対策は、世界でも群を抜くほどに高齢者ファーストであり、特に子どもたちはその犠牲者となった。この国の人口動態からすると仕方ない部分もあるのだろう。しかしものごとには勝ち逃げというものはなくて、どこかのタイミングでこのツケを払うことになることになるのだろう、ということもまた感じている。


各国、金利が上がりはじめている。金融引き締めによって、マーケットも落ち、資産価格は下がっていくだろう。手厚い補償金などによって、働かずに暮らしていく人々も一時的には増えたが、金利が上がっていくということはすなわち、人々よ労働市場に戻れよ、というメッセージなのだと思う。


一方で、生活必需品の物価は上がっていく。年金受給者の生活は苦しくなっていくだろう。ただ、そこに対して政府は手厚く対応する余力はもうないだろうし、高齢者ファーストに対して不満を持つ層がふつふつと増えていることを、政府もひしと感じ取っているはずだ。どこかで手のひら返しが起こるのだと思う。