煽らないで。
11歳以下の子どもへのワクチン接種が承認された。いわゆる「反ワクチン」と呼ばれる人たちがこれに大きく反発しているように感じる。個人的にはなんとも言えないので様子を見ておこうかと思う。重症予防効果はあるとは思うのだが、デメリットとの天秤だろう。
流産率が極めて高くなっているだとか、接種率が高い国ほど感染が拡大しているだとかという話は都合のよい切り取りであり、デマだと思う。こういう話を拡散するのはよろしくない。オミクロン株は接種の有無にかかわらず感染する性質だからこれだけ感染者数が伸びているわけで、ワクチンのおかげで重症化効果が低く保たれているのは事実であり、これを即ワクチンにはデメリットしかないと結びつけるのはロジックの破たんである。
こういうロジックの破たんを分かっていながらそれでもワクチンへの不安を煽りたてるのは、害悪と言い切ってもよい。不安なのならば無理に自分や自分の子どもには接種させなければよいだけの話で、それは周りに吹聴するような話でもない。