天秤。

月曜日の朝はいつもダルさが先に立つ。土日も仕事とは別のことであくせくと動き回っており、身体もアタマもそれなりにフル回転させているからではある。この生活が2年を越えてもあまり慣れるものではなくて、それどころかこのパターンに最適化するためにむしろ月曜日は在宅で仕事をすることが増えてしまった。いったん9時になれば始業で、それなりにアタマも働きはじめるのであるが、まだまだ身体は重い。休みやすみ、負担の少ない作業をこなしつつ、ようやく13時くらいからダルさが取れて頭が働きはじめるようになる。そうして夕方前にカフェインを摂取すればフル回転にも耐えられるようになる。

40歳も過ぎればなにもしなくとも体調が万全という日は少なく、むしろ体調を整えるために予定、動き方のほうを調整していくことが求められる。そういった意味でも、かつての大手企業では早ければ40代前半でキャリアとしての旬の時期を終えて第一線から退いていくのはある意味では理にかなっているし、この年齢になって自分でコントロールができない働き方を強いられるというのは相当に厳しいものがあるはずである。

自由な働き方ができることと引き換えに、結果を出していかねばならないというプレッシャーはあるし、仕事だけでなく、自らの家庭のこと(子どものことを含む)、両親のこと、地域社会のこと、いろんなことを同時並行でまわさなければならない。それはもちろん大変なことではあるが、年齢に応じて、人間はやらなければならないことがあるものだし、それをパスして歳を重ねるのもまた違うのだとも思っている。