離れていく、世代。

実家に立ち寄るとついつい紙の新聞を読んでしまう。紙面の内容も下部の広告もすっかり高齢者向けのものになってしまった。もういまからターゲットを変更できるものでもないし、いまの方向性を持続しつつ縮小していくことになるのだろう。


世代ごとの価値観や生き方はすっかりと変わってしまったし、これからも交わることはなく、むしろ全く別の世界に分かれていくのだろう。そう思えば、多世代がひとつ屋根の下で暮らすことに未だメリットがあるとは思えなくなってくる。


異なる世代間でビジネスをすること自体も減っていくのだろう。高齢者には高齢者の世界のなかでのニーズと提供サービスがあり、若者には若者の世界のなかでのそれがある。若者と高齢者がニーズとサービスを交換しようとすると、どうしても一方が一方を搾取したり、歪なものになってしまうのは否定できない。


世代間扶養のかたちももう限界にきている。ベーシックインカムの議論がはじまっているが、この現状と絡んでのことだと思う。いろんなものが作り直されるタイミングなのだろう。