奴らのやり口。
さて、マイナス金利である。とりあえずのところ奴らはうまくやりやがったようだ。為替も株も上がっている。問題はリスクテイカーにもたらされた利益はどこからきたものか、ということだ。金融機関か、それとも預金者か。
日銀の出すメッセージは明確である。黒田バズーカに乗っかる者にお恵みを。つべこべ言わず、指をくわえてなんかいないで乗っかってしまえばよいのである。ついぞ一週間前までは、黒田は投機屋達を見放したと思っていたが、ところがどっこい、隠し玉を持っていた。
マインドが変わるまで奴らはやり続ける、諦めないということだ。リスクテイカーには慈雨がもたらされ、リスクを取らない者には、真綿で首を絞めるかのようにじわじわと資産課税が進んでいく。巧妙に、本当に巧妙に、搾取が進められる。
奴らにやられっぱなしは悔しい。先回りはできなくとも、せめてちょっとくらいの遅れでついていきたい。まだまだ電車のドアは開いている。気がついたら、思わぬ遠いところまで移動してしまうかもしれない。