無用の長物。

昨日は脱炭素の話をしたけれども、同様にJR東海のリニアももはや無用の長物になってしまったと思う。


Covidによって、東海道新幹線の需要もぐっと減ってしまった。いまは一時的に戻ってはいるけれども、Covid以前の水準に戻ることはもうないだろう。出張の機会自体が減るし、国内旅行のパイも減っていくばかりだと思う。


わざわざ鉄道を使って旅行に行くことの価値も大きく変わった。在来線では各地に、特色のある観光列車が走るようになった。まだまだ採算は取れていないのかもしれないが、これからはよりエッジの効いた貸切の列車が走るようになるだろう。それらは、国内のみならず海外からの需要を取り込むことにもなるはずだ。


一方で、東海道新幹線やリニアに、そういった魅力があるかというと首を傾げざるを得ない。東海道新幹線はそこまで風光明媚なところを走るわけでもないし、リニアはほとんどがトンネル区間で、乗って楽しむ乗り物であるとは言い難い。これだけオンラインツールが発達した時代に、リニアを通す意味はどんどん無くなってきているはずだ。それでも、いったん企画したことを止められないのは、悲しいことではある。