残滓。

NHKアナザーストーリー「イトマン事件 30年目の告白」を視聴する。まさにバブル末期を象徴する事件だったんだなあ、と改めて感じ入る。20歳のときに視聴しても、30歳のときに視聴してもまだそのときの自分は理解できなかっただろう。40歳を手前にした今だからこそ、当時脂の乗っていた彼らがどのような勢いで日々を駆け抜けていったかがよくわかる。


なにも知らずに少年期を過ごしていた大阪の街にも、ああそんな歴史があったのか、と勉強する。そして、かの時代の登場人物はかなりの割合で鬼籍に入り、それでなくとも現役からは退いているなかで、いまだ残るしがらみをどう解決していくのか、どのように次代にバトンタッチしていくのか、ということをぼんやりと考えている。


いままでやってきたことの集大成として、先人たちの歩みに大いに敬意を払いながらも、変えるべきところは変えて、コマを前に進めていくことができるだろうか。どこまで自分ができるかはわからないけれども、やれるところまではやってみたいと思う。


先人たちの息吹を感じながら、大阪の街をゆっくり歩いてみたい。