復活。

これまで、出張で大阪に帰ってくるたびに街の廃れっぷりに寂しさを感じていたのだが、最近の大阪はひと味違うように見える。賛否ありつつも橋下市長の施策がじわじわと効果が出ていることもある(市営地下鉄や図書館のサービスは目に見えて良くなった)が、何よりも海外からの観光客が大幅に増えている。京都奈良や神戸などと比べても、明らかに大阪が飛び抜けて増えているように感じる。

特に心斎橋から難波のあたりは道行く人のうち何割かは観光客じゃないだろうか、というくらいに外国人で溢れている。商店街に入っている店の品揃えも、明らかに観光客を意識したものに変わっているし、英語、中文、ハングルのPOPも店頭に並ぶ。折からの円安に加えて、免税制度が拡充されていることで、このあたりの店は工夫をすればするほど売り上げが伸びている、という状況だと聞く。

大阪という街は元来、よそ者に対して寛容で、どん欲に商いの機会を掴もうとする。今回のチャンスで久しぶりにそんな血が騒ぎ出しただろうし、地盤沈下していく街に対する危機感もあっただろう。これからさらに観光都市としての個性を高めていくような、そんな気運を感じている。